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ネットのよもやまをお茶の間に

Kindle本は、実はユーザーのものではない

      2013/03/10

ん?ちょっと違和感のある話。

電子書籍の読者が購入しているのは、書籍タイトルのデータ自体ではなく、その利用を認めるライセンスにすぎない。そんなデジタルコンテンツの利用にまつわるリスクを改めて浮き彫りにする出来事があった。

Kindleで購入した電子書籍は、実はユーザーのものではない « WIRED.jp.

ちょうどKindleが日本でも発売になってこれから盛り上がる所ですが、既にリリースされている海外での出来事。

ノルウェーに住むリン・ナイガードというITコンサルタントによると、彼女がアマゾンから「購入」したKindleの電子書籍が遠隔から消去され、彼女のアカウントも閉鎖されたという。具体的な理由は明らかでないが、ノルウェーに居住するナイガード氏が英国内のユーザー向けにライセンスされているコンテンツを利用していたことが、アマゾンの規約に触れたという可能性は考えられる。こういうケースでは、アマゾンは顧客が購入したライセンスを無効にできることになっている。

アカウントが閉鎖されると購入したKindle本にもアクセス出来なくなる。システム的にはわからなくも無いですが、「書籍を買った」という感覚からすると「オイオイ」と思いますね。

つまりAmazonのKindle本は、書籍を買うのではなく、Amazonを通じて書籍を閲覧する権利を買ってライセンスを与えられる、というところでしょうか。

この点に関して、Amazon.comの規約では次のようになっている。

Kindleコンテンツの利用について。Kindleコンテンツのダウンロードや料金の支払いにあたって、コンテンツプロヴァイダーはユーザーにコンテンツの視聴や利用に関する非独占的な権利を付与します。これは、Kindleを含め規約で許可されたサーヴィスやアプリケーションのみに適用され、Kindleストアが定めたKindleやその他対応端末での非商用的な娯楽目的の利用のみが認められます。Kindleのコンテンツはライセンスされるのみで、コンテンツプロヴァイダーからユーザーに販売されるものではありません。

つまり自分のものでもないので転売も出来ないし、許諾された端末以外では見れません、という事ですね。

通常利用であればあまり差し支えなさそうですが、店頭で書籍を買うのに比べると違和感は残ります。

けどこれって日本の出版業界からすれば、自分たちの実入りにならない中古市場がなくなるわけですから、本来は大歓迎だったはずなんですけどね。わざわざブックオフに共同出資したくらいですから。どうしてこんなに抵抗したんだろう?

ちなみにこの規約はアップルのものでも同等の内容との事。

ユーザーは、そもそもコンテンツを所有していないため、それをコントロールすることもできない。そして、DRMで保護されたコンテンツは基本的にユーザーのものではない。この問題は昔から議論されてきたことだが、いまでもそれが事実であることに変わりはない。

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