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枻出版の強み。

[特集]この出版大不況に元気な出版社「エイ出版社」 ~好調の秘訣は"ニッチメジャー"~

枻出版が好調とのこと。確かにここはかなりマニアックな本を取り揃えてますよね。
ここの定期刊行物一覧を見ても、あ、見たことあるある、という本が結構ある。
それって出版社としては結構すごいこと。

http://www.ei-publishing.co.jp/issue.html

記事の方には結構キーになることが書かれています。

同社は書店に雑誌を流通させている出版社でありながら、1冊全部ハンバーガーのムックを作ったり、1冊全部デニムのムックなど、読む人を絞り込んだ雑誌を出版している。 実は、ここまでターゲットやコンテンツを絞り込んでも、10万部の実売があるという。

一冊全部ハンバーガー、ってのは見たことないなぁ・・・w
けどライフスタイルとか家具とかはホント強いですよね。てか用賀の事務所って家具屋だしw

「100万部はいかない、けど堅いんです。確実に10万部は売れる。それ以上に我々も、読者のライフスタイルや着ている服などがきちんと見えるんです。」

1個で100万部狙ってるような雑誌が軒並み苦戦して休刊、廃刊が相次ぐ中、確実に10万部が見えるものを10個やれば固い100万部ですからね〰。実例として挙げられているのが、

世田谷に暮らす家族を対象にした『世田谷ライフ』 世田谷だけを対象にした本誌だが、徳海氏によればそれでも雑誌として成り立つという。 「世田谷の人口は約80万人、これを県に当てはめると例えば島根県があてはまります。各県にはエリア誌というものが成立していますから、実は世田谷だけのエリア誌も成り立つ、というわけです。」

言うは易し、横山やすしですねぇ・・・。地域情報誌としてはTokyo Walkerとかも有名ですけど、東京 vs 世田谷・・・「目の付け所がニッチでしょ」て感じです。
ペットとかでも相当細かいセグメントを攻めているのが、

犬に関連した雑誌は無数にあるが、エイ出版が雑誌を作るとレトリバーだけの情報を取り扱う誌面が出来上がる。

世田谷とレトリバーにした経緯が恐らくマーケティングの肝なんでしょうね。上野とチワワ(他意はないです)だと成功しない、というか・・・。

サーフィン誌の中でも、ロングボード限定の雑誌など、こちらもターゲットを絞り込んでいる。

これ大事。昔ちょっとかじってたんですが、サーフィン自体が結構狭いカテゴリなので、サーフ雑誌の紙面ってどうしてもショート(アグレッシブな方)中心なんですね。ロング系の人は価格に対して紙面のシェアが低い分満足度が低いというか・・・だったら別で出せばいいじゃん、て言うのは簡単なんですけど、深堀りする分、コストは二重化するのでどこもやらない、と。てかショートがマジョリティだからそれでいいじゃん、ロングも拾えれば・・・ぐらいでやってる所に、ショート無視でロングだけに特化しちゃう。英断ですね。

また、以前から展開をすすめていた「アウトドア」関連の雑誌としては、山登りをテーマにした「ピークス」、さらに、女性にターゲットを絞ったアウトドア誌「ランドネ」が相次いで創刊され、早くも話題を集めているという。

深堀りの深堀り。

さらに枻出版のパワーがすごいのは紙面連動のイベントを打ったときの集客コストと集客力。

通常、イベントというのは新聞に告知を打ったり、ラジオで告知を流したりして集客するものだが、エイ出版社のイベントは自社の雑誌で告知をするだけ。 10万部の雑誌で、2万人がイベントに参加する。

笑いが止まらないですね。自社媒体のみの告知+プチバイラル。それで10万部母数で2万人。

他の雑誌のリリースとかを見てても思うのですが、部数は弱いものの、雑誌には物販に付加価値を付けるブランド・オーソリティ的な要素はまだあると思っていて、そういう動きは女性誌とかでよく見られます。けどちょっと「背に腹は変えられぬ」的な雰囲気がみて取れるんですが、こちらの場合は微塵もないですねー。

勉強になりました。



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