sima2*blog

ネットのよもやまをお茶の間に

ピンクスライム騒動の真実。

      2012/09/24

少し前から「ピンクスライム」という言葉がソーシャルを駆け巡ってますが、それがそもそもどうなのか?という記事。

4月12日(ブルームバーグ):大学の学位を持たない若者が31年前、他社とは異なる食肉加工会社を創業した。エルドン・ロス氏が運営するこのビーフ・プロダクツ(BPI)は、ステーキ肉やロースト肉に切り分けれられた後に残る脂肪質の多いくず肉を大量に買い入れた。
遠心分離機を利用して脂肪を除去した後、残りの肉を急速冷凍し、混ぜ込むと低脂肪の牛ひき肉の原料になるピンク色の軟らかい塊を作り出す方法を、ロス氏は考案した。
そしてこれを「低脂肪で細かく加工された牛肉」と呼んだ。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2K21S6JTSE901.html

つまり食肉加工の過程で出た余りの食肉を再利用したもの、という位置付けなんですね。

マクドナルドのほか、ウォルマート・ストアーズ、バーガーキング・ワールドワイド・ホールディングス、
クローガー、ヤム・ブランズ傘下のタコ・ベルもこの製品を利用した。
ロス氏はテキサスやカンザス、アイオワ、ネブラスカの各州でプラントを運営し従業員数は約1500人に増えた。昨年秋には食肉業界の殿堂入りを果たし、記念式典では目に涙を浮かべた。

この時点では間違い無く食のイノベーターだったわけです。このロス氏とその会社は。

ところがとあるブログから火は着き始めます。

今年3月、ロス氏の企業が製造する製品を「ピンクスライム」として紹介する記事が、食品ブロガー、ベティーナ・エリアス・シーゲル氏の注意を引いた。
シーゲル氏は連邦の学校給食制度でこの製品の利用を禁止するようインターネット上で請願を開始した。
ウォルト・ディズニー傘下の米テレビネットワーク、ABCニュースなどのメディアがこの話題に飛び付いた。BPIの製品は粗悪で安全ではないという描写がブログの世界で広がっていった。

このネーミング先行かと思われる排斥運動は瞬く間に広まります。このストーリーを見る限りではこのピンクスライム、というネーミング無しにはこれほど広まらなかったと思われるくらいに問題は大きくなっていきます。

そして今、BPIの商品は売れなくなり、3箇所の製造工場は操業停止を止む無くされ、従業員の半分をレイオフ。

会社側では余りの展開に言葉もない状態のようです。

BPIが陥った苦境は、異例のものだ。なぜなら、食品媒介性の疾病が発生したわけではなく、同社の製品がそのような疾病の発生に直接的に関連したことはこれまでないからだ。

ソーシャルが全て悪い、と言う話ではありませんが、このピンクスライム騒動で、実際に加工前の写真などと一緒にすごい勢いで拡散されたのは事実です。ネーミングとビジュアル、両方が生理的な嫌悪感を引き起こすものだったからそれだけ拡まって、突然ある企業が事業継続できなくなる窮地に陥る。従業員は職を失う。とするとこんなに怖い事はないですね。

知人らによると、ロス氏(69)は落胆しきっている。インタビューに答えるのは断った。
仕事から離れた従業員には5月まで給与を支払う予定だが、解雇せざるを得ない状況が迫っている。

 - トピック , ,