sima2*blog

ネットのよもやまをお茶の間に

チャリティを理解しない人々。

   

前にmake poverty history、日本では「hottokenai.jp」の世界各国の紹介のエントリを書きましたが、ちょっと信じられない話を聞いてしまいました。この運動で利益を貧困国への寄付するために販売されているホワイトバンドがヤフオクに出ている、というのです。


検索したらありました。その数なんと300点近く。確かにヤフーショッピングでの販売等々では、CMでの中田やGLAYなどの効果もあって売り切れ続出なのですが、それをオークションに出している人、また買っている人たち、いったい何を考えてるんでしょうか?
見つかった出品から部分的に取りあげてみます。出品タイトルがいきなり「中田英寿ベッカムGLAYteru着用ホワイトバンドWHITEBAND・・・」。チャリティの言葉は一言たりともタイトルにはありません。
「ホワイトバンド」と「WHITEBAND」の反復に検索への最適化の狙いが見えます。本文には・・・

今月から発売となった、THE WHITEBAND PROJECTによるホワイトバンドです。
1個300円で購入すれば、全額寄付になるということで、正規取り扱い店にて購入したものです。
どんな形でもいいから、多くの方にこの世界規模のキャンペーンのことを知っていただきたく思い、出品しました。
新品未開封品です。直径70×幅12×厚さ2.5mm、シリコンゴム製ですので伸縮性があります。

と。あえてソースにリンクはしません。宣伝するつもりはないです。

3秒にひとり、子どもが貧困から死んでいます。
この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です。

なのになぜ2個セットで希望落札価格が2500円なのか?
なのになぜ数量が3、つまり6個を販売するのか?
よく考えてみてください。出品者の方はこのホワイトバンドを購入した事でこの運動に貢献したわけです。しかしそれを1個当たり950円の利益が乗る事を希望していることでこのチャリティを営利活動にしようとしているわけです。
この運動の広報が真に目的なのであれば、ホワイトバンドはシンボルであって目的ではない事が理解できるはずです。hottokenai.jpが支援資金を集める手段として、中田や北島のパブリシティを使って確立したパブリシティに出品者はただ乗りした上にそれで金儲けをしようとしています。
入札者の人々。この人たちも何も理解していません。有名人が身に着けているものをただ自分も身に着けたい、ミーハーなだけの人たちです。自分が支払う金銭がチャリティではなく、他人の私腹を肥やすだけになる事になんの怒りも湧かないプライドのない人たちです。それを身に着けて人になんと言うのでしょうか?人にそのリングのことを聞かれてなんと答えるんでしょうか?この人たちが払ったお金は、このリングが象徴する貧困国の人たちは一銭も届かず一人の子供も救わないのです。
前に「リボン・アイデンティティ」というエントリを書きましたが、オークション経由のホワイトバンドではアイデンティティすらありません。強いて言えば「私はバカです」という意思表示だけでしょうか。
この参加している人たちはこういうことを少しでも考えたのでしょうか・・・。
善意であれば無知でもよい、という理屈は、場合によっては故意の悪意に劣るかも知れません。なぜなら「ちょっと考えれば」分かる事だからです。故意の悪意は考えて行いますが、「知らなかった」「考え付かなかった」というのは極論人間をやめているのと同じです。欲が絡んでいる分なお悪い。
気分悪い。

 - トピック