sima2*blog

ネットのよもやまをお茶の間に

アウディのロータリーエンジン

      2012/09/25

ドイツのアウディが開発した電気自動車(EV)「Audi A1 e-tron」が世界的にもユニークなEVとして、国内外のメディアの注目を集めている。同車には発電用のロータリーエンジンが積まれているからだ。

アウディがロータリーエンジン搭載EV 実用レベルに近づく (1/2) : J-CASTニュース
マツダが撤退しようとしているロータリーエンジンを発電用に採用している、というのが面白いですね。

通常のエンジンとロータリーエンジンは何が違うのか?構造の違いなどはさておき、わかりやすくするためにWikipediaの項目を拾ってみましょう。

  1. ロータリーエンジンの特性上、サーキット走行のようにエンジンの高回転域を使って走ることで最大のパフォーマンスを発揮することができるが、町乗りなど主に低回転域で走る際には燃費及びトルク面での効率が悪い。
  2. 動弁系が無いため機械損失が小さい
  3. 同排気量のレシプロエンジンと比較すると、ハイパワーである。4ストロークのレシプロエンジンがクランクシャフト2回転で1回燃焼するのに対し、ロータリーエンジンはエキセントリックシャフト1回転で1回燃焼するので、実質排気量は記載排気量の2倍となる。
  4. 同出力のレシプロエンジンと比較すると冷却装備を考慮しても軽量且つコンパクトであるため、スポーツカーを作る際ミッドシップレイアウトに頼らずとも軽量、コンパクト、低重心に仕上げることが可能である。
  5. 低振動、低騒音(機械騒音)
  6. エンジンの吹け上がりが良い。
  7. 低回転時のトルクは同出力のレシプロエンジンと比べ劣る傾向にあるものの、エンジン回転数の上昇に伴うトルクの上昇が非常に滑らかであり、比較的トルクバンドが広い。
  8. 極低回転域のレスポンス、燃焼安定性がやや悪い。
  9. 排気ガスの成分として、窒素酸化物(NOx)が少ない。しかし未燃焼燃料の炭化水素(HC)が多い(燃焼温度がレシプロエンジンと比較して低いため=完全燃焼していない)
  10. アンチノック性能が高い(水素等ガス燃料にも優位)
  11. 燃料のオクタン価の影響が少なく、ある程度粗悪な燃料にも耐える(オイルショック時には、ガソリン:灯油=1:1で使用していたユーザーもいた程)

ロータリーエンジン – Wikipedia

専門用語いっぱいですが、要約すると、街乗りなどで回転数が不規則だとパワーで劣る部分があるが、一定回転でまわし続ける分には効率・振動・騒音性能すべて高い。小型化も有利、というところでしょうか。このアウディA1 e-tronはバッテリー充電用のみロータリーエンジンを使う、とのことで、まさにうってつけな性能です。

ハイブリッドエコカーは普及してきていますが、EV、電気自動車の普及、となると、充電にかかる時間や1回の航続距離などまだまだ色々難点がありますが、結局一番問題なのはインフラ、スタンドの数じゃないかな、と思います。それが充電専用のエンジン搭載、ということであれば、既存のガソリンスタンドで補給はできますし、そのままエンジンを回しておけば充電時間の問題もありません。航続距離についてはわかりませんが、既存のガソリンスタンドに寄れるのであればさしたる問題にならないでしょう。

副次的にエンジン+電気駆動のハイブリッドより構造が簡単だ、という利点もあるようです。

このため、シリーズハイブリッドはエコカーの選択肢のひとつとして有力だが、アウディが注目されるのは、その発電用のエンジンに従来のレシプロエンジンではなく、ロータリーエンジンを用いたことにある。

小型化できるというのは上記のとおりですからまさにうってつけのエンジンでしょう。全世界的なエコブームとそれに付随してのスポーツカー市場の衰退、というところからマツダ入魂のロータリーエンジンは自社自ら生産中止とすることで「枯れた技術」となりつつあるようですが、まったく別の角度から再利用方法に開眼したアウディの功績は大きいと思います。追随するメーカーもあると思うのでマツダはロータリーエンジンの開発をEV向けにシフトしてOEM供給する方向を検討したほうがいいんじゃないかな?と思いますが。

 - トピック, 自動車 , , , ,